なぜNZを買うのか

2013/03/31

なぜNZを買うのか。

なぜ、僕はNZの不動産を買うのか。

その理由は一部本でも書いたが、

英語圏であること
イギリス連邦であるため法整備とくに所有権に対してのルールが明確であること
人口が緩やかに増加していること
管理会社が比較的質が高いこと
豪州より利回りがひとまわり高いこと
外国人でも中古物件が買えること
固定資産税評価書で土地と建物の按分が明確なこと(ちなみに、これってすごく重要なのわかりますか?)
売買の諸経費が他国より圧倒時に低いこと (通常、登記費用と弁護士報酬合わせても、物件価格の1%以下。ちなみに僕の経験では0.2-0.7%相当。なお不動産エージェント報酬は通常、売主側が払う)

であるが、一番重要なのはその経済基盤だ。

NZの輸出相手国一位は豪州 (21%)、2番目が中国(16%)である。NZは豪州や中国に酪農製品(25%)、肉(11%)や木材などのいわゆる<ソフト・コモディティ>を輸出している。

一方、豪州の輸出相手国No.1はすでに日本ではなく中国である。中国へは、石炭、鉄鉱石、天然ガスなどのいわゆる<ハード・コモディティ>を輸出している。

つまり、NZに投資をするということは、直接的にも間接的にも商品輸出で中国にお世話になるわけで、よって中国の景気に左右されるところが大きいことになる。

中国全般にブル(強気)>中国不動産買いたいというシナリオで、外国人は規制のためそのProxy(代替)として香港の不動産を買うことになるが、日本人からみると、ご存じのように、香港の不動産価格はとても高く感じる。

中国株や資源株を買う代わりに、資源会社に機械を売るコマツやキャタピラーなどの機械関連株を買う投資スタイルに似た発想で、中国の将来に対して基本的に強気でも、あえてそこから恩恵を受けつつ、おなじベクトルの動きをする周辺の市場で勝負するのが僕は好きだ。ついでに、その周辺市場の方が、安全で公平なルールを誇っているとなれば、尚更だ。

僕が投資をしている南島でも、年々道路を走るフォンテラという大手酪農会社のトラックの数が多くなっているのがわかる。そのホームページを見ると、中産階級が急増している中国やインドでの乳製品の需要が年ベースで7-10%も増加しているのがわかる。アジア市場に対して圧倒的な競争力のあるNZのフォンテラ社の90%以上の乳製品は輸出向けだ。

http://www.fonterra.com/global/en/Financial/Global+Dairy+Industry

ところで今話題のTPPだが、これもご存じのようにもともとはNZ首相が提唱した自由貿易案である。昔は閉鎖的で補助金頼みだった農業の門戸を開放し国際的に競争力をつけていった挙句、その国の主要輸出産品にまでにしていったNZの国策には脱帽する (どこかの国の、今までの農業政策と大違い?)。

90年代はその行政改革について学ぶために橋本政権下では日本の政治家が大挙して、NZに視察にもいったことは記憶にあるだろうか。

そのNZ不動産市場だが、リーマンショックそしてその後のクライストチャーチの地震で停滞した後、昨年からゆっくり上昇をはじめている。とくにオークランドから価格上昇が際立ってきており(昨年10%上昇)、じわじわ全国に広がっている。

http://www.qv.co.nz/onlinereports/propertyvaluemap.htm

為替も対豪ドルで出遅れていたがここ一年ほど前からキャッチアップの兆しがでてきている。

http://zai.diamond.jp/list/fxchart/detail?pair=AUDNZD&time=1mon#charttop

外国投資家でも中古物件が買えるNZが今とても面白くなってきた。中国に直接投資をしなくても、もっと安全に同じベクトルの投資ができるわけだ。

なお、%上昇率が物足りなければ、現地の銀行を利用して4倍ぐらいのレバレッジ(LVR75%)をかければいい。




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